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ホームページの制作費用はどう決まる?内訳や制作単価についてご説明

ホームページの制作を検討するとき考えなければならない予算。しかし、制作費用は見積りを取らなければ分からないケースがほとんどです。

なぜ見積りはヒアリング後なのか。なぜ同じ依頼内容でも制作会社によって価格が違うのか。今回はホームページ制作の費用について、どのような要因で決まっているのか、その内訳や制作単価などについてご説明させていただきます。

なぜホームページ制作のお見積りはヒアリング後なのか。

ホームページ作成で制作会社を探しているとき、よくあるのが『お見積りはヒアリング後』となっているパターンです。

要望を伝えるだけでなぜ見積りが出来ないのか。
「ヒアリング後」となっているのには理由があります。

それは、次の2点が変わると制作費用が変わってしまうため、ヒアリングで確認する必要があるからです。
(1)同じページ数でも機能の内容が違う場合がある。
(2)同じページ数・同じ機能でも追加要件が違う場合がある。

(1)同じページ数でも機能の内容が違う場合がある

下記のように同じ5ページのホームページであっても、機能が違うと難易度が上がり、難易度が上がると求められるスキルが高くなり、制作時間も増えるため、必要コストに差が出てしまいます。

Aのパターン
ページ構成トップ・サービス・よくある質問・会社概要・お問い合わせ
機能メールフォーム
●機能について更新や投稿を想定していないため管理画面なし。最もシンプルな制作物のパターンです。
Bのパターン
ページ構成トップ・プラン一覧(検索による絞り込み)・ブログ一覧と詳細(管理画面)・お問い合わせ
機能プランページに絞り込み機能・ブログの管理画面付きの投稿機能・メールフォーム
●機能について表示ページとは別に、ブログ記事を投稿する管理画面が必要です。管理画面はWordpressなど既存のものを利用する場合と、専用管理画面をゼロから開発する場合の2通りあり、どちらを選択するかによって制作費用・開発費用は大きく異なります。
Cのパターン
ページ構成トップ・商品一覧と詳細(絞り込み・お気に入り・カート・基幹システムとの連携)・会員マイページ・会社概要
機能商品登録・削除が可能な管理画面・検索/絞り込み機能・決済システム・期間システム連携・マイページログイン機能・お客様のマイページ管理画面・セキュリティ対策
●機能について制作ページは5ページですが、様々な機能が盛り込まれた内容になっています。システムエンジニアや情報セキュリティに精通したスタッフが必要な場合もあります。

同じ5ページでも、Aのパターンはデザイナーとフロントエンドエンジニアで完結しますが、Cパターンの場合、デザイナー・フロントエンドエンジニアの他、ディレクターやシステムエンジニアなどが入らなければならず、同じページ数でも関わる人数や開発工数・開発期間が大きく伸びるため、Cパターンの方が費用は高くなります。

(2)同じページ数・同じ機能でも追加要件が違う場合がある

ページ数や機能が同じだった場合でも、下記の内容をどうするのかで費用が変わってきます。

  • 文章作成を依頼するかどうか。
  • インタビュー記事などの有無。
  • 画像素材の手配の有無。
  • 写真撮影や動画撮影が必要かどうか。
  • 公開後の運用はどのようにおこなうのか

お見積りは(1)と(2)を明確にする必要がある

すでに何度も共に制作をおこない、お互いの事を知っているクライアント様であれば、要望を伝えていただければお見積りが可能ですが、多くの場合はじめてのお客様となってしまいます。

そのため、ヒアリングで細かく確認し、ある程度明確にする必要があるため、『お見積はヒアリング後』というケースが多くなっています。

ホームページ制作の内訳とは

制作費用の内訳は大きく4つ

ホームページ制作を制作会社に委託する場合、制作費用はの内訳は大きく4つに分ける事が出来ます。
①ディレクション費用
②デザイン費用
③コーディング費用
④システム開発費用

それぞれの担当職や作業内容について簡単にご説明させていただきます。

4つの内訳内容について

①ディレクション費用

主にディレクターの稼働費用です。
制作を依頼する場合、基本的に発生する費用となります。

お客様のご要望をデザイナー・エンジニアに伝え技術的に実現していく品質管理と、納期に向けてすべての作業が滞りなく進んでいるかどうかを管理する進行管理の役割があります。

関わる職種・スキルについて
職種ディレクター
仕事内容着手前のサイトの基本構造の設計・着手後の進行管理・品質管理
スキル質のよいホームページの制作・スムーズで遅れの無い進行が出来るかどうかはディレクターの技量にかかっています。制作規模が大きくなるほど高度な調整力と提案力を求められる一方、デザイン(UX/UI)の知識・Webマーケティングの知識・システムの知識なども必要になります。
●費用・単価の計算方法ディレクション費用を制作規模に比例させるため、多くの制作会社では制作費用の〇%となっています

②デザイン費用

主にデザイナーの稼働費用です。
ページをデザインしなければならない場合に発生します。

Webページのデザインはグラフィックデザインと大きく異なります。Webデザインはユーザーに対してブランディングを加味した美しさを考慮しつつ、機能性や可読性を高める工夫が必要となる一方、SEOのために検索エンジン向けのコンテンツづくりも必要になります。

関わる職種・スキルについて
職種デザイナー
仕事内容ホームページのデザイン・文章作成・画像素材の作成
スキル基本的なデザインの知識や色彩学はもちろん、使いやすさ・読みやすさなどの機能面の他、検索エンジン対策やアニメーション実装などは別の知識が必要です。機能面においてはUX/UIの知識や心理学・行動心理学・認知心理学。検索エンジン対策はSEOの知識と文章作成のスキル。アニメーションを想定したデザインを作成するにはある程度のエンジニアとしての知識が必要になります。
●費用・単価の計算方法費用は1ページ当たり〇〇円で計算されます。
単価はページごとに異なり、最も時間も技術も必要なトップページが最も高く設定されており、会社概要やプライバシーポリシーは低く設定されています。

③コーディング費用

主にフロントエンドエンジニアの稼働費用です。
HTML/css/javascriptなどでページを作る作業を行う場合に発生します。

デザイナーが作成したデザインをHTMLやcssでWebページとして再現する作業をおこないます。また、Wordpressの実装やアニメーションの実装なども基本的にはフロントエンドエンジニアが担当します。

関わる職種・スキルについて
職種フロントエンドエンジニア・マークアップエンジニア
仕事内容コーディング・Webページの画面の実装
スキルマークアップエンジニアはHTMLやcssでページを作成します。さらにjavascriptやphpなどの言語を使ってアニメーションの実装、3DCGの再現、管理画面付きサイトの制作などを行うフロントエンドエンジニアはさまざまな言語の理解とエンジニアとしてのコーディングスキルが必要になります。
●費用・単価の計算方法費用は多くの場合、1ページ当たり〇〇円で計算されます。
単価はページごとに異なり、最も時間も技術も必要なトップページが最も高く設定されており、会社概要やプライバシーポリシーは低く設定されています。制作・開発内容によってはバックエンドエンジニアと同じく作業内容や人月・人日で計算されることもあります。

④システム開発費用

主にバックエンドエンジニアの稼働費用です。
システム開発が必要な場合に発生します。

ホームページにおけるシステム開発で、表示されるWebページなどの表側ではなく、サーバーの構築やデータベースの構築・セキュリティなど裏側のシステムを担当しています。また、システム開発を行う際に開発する機能を定める要件定義やSNSや外部のWebサービスとのシステム連携も担当します。

関わる職種・スキルについて
職種システムエンジニア・バックエンドエンジニア
仕事内容要件定義・システム開発・保守運用
スキルシステム開発を行う言語はphpやJava、Ruby、Pythonなどさまざまな言語があります。また、サーバーやデータベース構築の知識・セキュリティの知識・保守運用やメンテナンスの知識など幅広い専門知識が必要になります。
●費用・単価の計算方法費用は多くの場合、エンジニア単価×稼働日数で計算されます。
エンジニア単価は技術力・スキル・使用言語・経験によって異なります。基本的に新人が最も安く、上級エンジニアになるほど単価は上がります。

制作会社によって設定単価は異なります

全く同じ内容のものを複数の制作会社に発注した場合、制作会社ごとに見積り額は違ってきます。

それは、制作会社・システム会社によって上記でご紹介した設定単価が異なるからです。

設定単価で差が出る理由として、人件費や利益率、地域による差などその理由もさまざまですが、差が出る大きな要因の違いは技術力やスキルレベルの差となっています。

技術力やスキルが高いと高単価になる

例えばシステムエンジニアの場合、月単価50万円のエンジニアもいれば、月単価100万円以上のシニアエンジニアもいます。この場合、単純に単価は2倍以上の差が出ています。

他にも、デザインをWebページにするフロントエンドエンジニアという職種があります。
HTMLやcssを使って制作することが出来るのみにとどまっていると単価は安く、phpやjavascriptなど複数言語を理解していたり、複雑なアニメーションを実装出来たり、3次元グラフィックスを描画するWebGLを構築できるなど、高い技術力と知識を持つフロントエンドエンジニアは単価が高くなります。

ホームページの作り方でも単価に差が出る

例えばゼロからデザインを作る場合と、ある程度固定されたテンプレートの範囲内でデザインを作る場合。この2つの場合、後者のテンプレートを使用したデザインであれば、作業日数が大幅に短縮されるほか、デザイナー経験が浅い場合でも対応することが可能になります。

つまりテンプレートを使用することで人件費などの制作コストが低減されるため、低単価での提供が可能になります。

それとは逆に、『美しいアニメーションを実装できる技術力がある』『様々な要望に応えられる開発力がある』『調査、分析を行うWebマーケティングの知見がある』など、制作にプラスされる独自性がある場合、制作単価は高くなります。

安くホームページを制作したい場合

ホームページの制作費用を決める要因はこれまでにご紹介した内容となります。

では、ホームページを作るとき、制作費用を出来るだけおさえるにはどうすればいいのか、簡単にご紹介させていただきます。

1.テンプレートを使用する制作会社を選ぶ

当社ではフルオーダーで制作するよりセミオーダーで制作するプランの方が圧倒的に制作費用を安くしてご提供することが出来ています。

それはデザイナーやフロントエンドエンジニアの稼働時間をカットできるからです。

このように、決まったテンプレートを使用している場合、フルオーダーで制作するよりも低価格・短納期で作成することが可能になります。

2.一人もしくは少人数で完結できるパートナーを選ぶ

ディレクター・デザイナー・フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニアがチームとなって制作する場合、それぞれに人件費が発生してしまいます。

一方で一人でディレクションからデザイン・コーディングまでの全てを行っている場合、人件費が圧縮できるケースも多いため、その分単価を安くしてご提供している場合があります。

まとめ

以上がホームページの制作費用の決まり方となります。

ホームページの制作費用について、安いのは安いだけの理由があり、高いのは高いだけの理由があります。

気になるホームページ制作会社があれば、まずは予算と希望するサイトイメージを伝えた上でご提案が可能かどうかを確認する方法をおすすめいたします。



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