Webサイトを作る前にしていること(2)デザイン着手まで|UMBERブログ

Webサイトを作る前にしていること(2)
ホームページ新規制作&リニューアルのデザイン着手までの流れ

ホームページの制作やリニューアルのお話をいただいた時、デザイン着手前に行っていることを2回に分けてご紹介する「Webサイトを作る前にしていること」の今回は後編です。
前編からかなり日数がたってしまっておりますが、前編はこちら「WEBサイトを作る前にしていること①:制作着手前の調査・分析について

今回は当社で行っている、分析結果を基にしたサイトデザイン構築のアプローチを簡単にご紹介させていただきます。

ユーザーが求めていることを知る

キーワード分析から検索ニーズを理解する

調査・分析でもご説明させていただきましたキーワード分析をもとに、まずはニーズを把握するようにしています。

ユーザーが検索している内容や、検索結果に表示されるページなどを調査し、何に困っているのか・何を求めて検索したのか、その結果どんなページが表示されるのかを調べます。

最終的にユーザーが検索時に困っていることや課題と感じていること、求めていることに対して、手持ちの商品やサービスで解決できることはあるのかどうかを考えます。

検索で求めていることを知る

例えば、当社は「Webマーケティングを強みとしたホームページ制作」がサービスの一つとなります。その場合、「サイトをリニューアルしたい方」よりも「現在サイトの効果が薄いがどうすればいいか分からない方」の方がより具体的な解決案をご提示することが出来ます。

「サイトをリニューアルしたい方」は「サイトを制作できる会社」を求めているのに対し、「現在サイトの効果が薄いがどうすればいいか分からない方」は「サイトで出来る取り組み」を求めていると考えています。

そのため、当社にいただくご相談は「ブランドサイトの制作にWebマーケティングをと取り入れたい」など、制作だけではないケースが多くなっています。

ユーザーの行動を考察する

顕在化からお問い合わせまでの行動と思考を考察

次に、検索ユーザーが「なぜ検索したのか(検索前の行動)」と「訪問した
後どうするのか(検索後の行動)」を考察していきます。いわゆるカスタマージャーニーのお問い合わせまでを簡単に考えていきます。

これにより、検索の動機や比較される対象(競合など)、代替品の可能性などを把握することが出来るので、デザイン構築のときに個人的にはとても役に立ちます。

必要に応じてカスタマージャーニーマップを作る

なお、長期的なWebマーケティングのパートナー契約を締結いただく際、当社では必ず初期調査を行っているのですが、その場合はカスタマージャーニーマップを作成しています。

顧客接点の洗い出しやその時の状況・思考などを可視化することで、具体的なプロモーションプランを作成することが出来るため、中長期的な支援では必須なのですが、カスタマージャーニーマップ作成作業は頭をフル回転させ続ける必要があるため、分析作業の中で最も疲れる作業でもあります。

検索時に比較される対象を知る

検索されたとき、自社サイト一つしか表示されなければいいのですが、残念ながら数多くの同業他社サイトも表示されます。

そして、ユーザーは複数のサイトを閲覧し、それぞれの内容や価格やスペックや信頼度を比較し、その中から魅力と感じたものに対してのみ、お問い合わせや購入といった行動をしてくれます。

同じ業界の競合サイトを参考にしない

比較対象を知ったら、同時に比較される競合サイトにどうすれば勝てるのか、どのような提案をすればユーザーが最適な判断を行えるのかを考えていきます。

それは単なる見た目の美しさやキャッチ―な文章ではなく、訪問時の全ての体験が競合と比較したとき優れている状態は何なのか、を出来る限り考察します。

ブランドイメージ通りのデザインなのはもちろんですが、目線を意識した配置、可読性に優れた構成、訪問時に得た知識に応じた次のリンクへの誘導設計、サイトの回遊性、機能性など、ユーザー視点での使いやすくなるよう常に心がけて作業します。

これらをふまえると、同じ業種であっても企業の規模・強み・メニューが違えば必然的に情報の内容や提供する順番が異なるため、当社では競合サイトはチェックし意識もしますが、参考にはしておりません。

リリース後の運用は重要

出来るだけ調べ、考えて作っていきますが、残念ながらすべてが思惑通りになることはありません。サイトで継続的に効果を出し続けるためには、リリース後の運用も大切だと思っています。

ユーザーの環境を考える

サイト訪問時のユーザーの状況を考える

スマートフォンが普及したといっても、仕事においてPCはまだまだ重要です。また、商材によってはプライベートでもPCの閲覧機会が多いものもあります。

そのほかに、検索される時間や環境、ユーザーの覚悟の度合いや緊急性など、訪問したときの状況や環境やモチベーションを考慮してデザイン制作に入ります。

プレゼンのような文章を作る

まず初めに文章をつくる

個人的な制作の流れとして、デザインの方向性を考えるよりも先に、ワードで文章を作る事が多いです。

ページ構成で最も大切にしていることは、提案順序と提案内容です。そのため、良質なプレゼンテーションのように、結論が明確で説得力があり提案が具体的になるように、まずはプレゼン同様に文章をつくっていきます。

ページの中でストーリーをつくる

上手なプレゼンは課題・要因・解決策・効果が具体的なのはもちろんですが、さらに話の流れがとても上手に構成されています。

ときに結論を先に与えてインパクトをだす。ときに課題を先行させて不安をあおる。

Webページでもページの内容ごとに、上手なストーリー構成になるように構成を組み立てていきます。

デザインを考える

今まで調べた成果をカタチにしていく

このように、色々と調べ、理解し、納得した上でデザイン構築に着手します。

文章作成のあと、ワイヤーフレームを作成して段階的に固めていくパターンもあれば、モックアップを一気につくってご確認いただくパターンもあります。

デザイン構築では「なぜそのデザインであるべきなのか」を明確にしたうえで構築を行っていきます。

まとめ

今回は「WEBサイトを作る前にしていること:前編」と「今回のWEBサイトを作る前にしていること:後編」の2回に分けて、当社がおこなっているクリエイティブに入る前までの流れを簡単にご紹介させていただきました。

基本的なホームページ制作はここからデザインを作り始めています。

システム開発が入る場合は機能要件を洗い出し、要件定義に入ります。

公開強化をいただいている制作事例は、当社事例ページをご参考ください。

お目通しありがとうございました。



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