ホームページ制作前にキーワード調査・分析で検索ニーズを把握する|umber blog

制作前のキーワード調査・分析で検索ニーズを把握
[ホームページの文章とキーワード(1)]

ホームページの文章とキーワード

当社ではホームページ制作をおこなうにあたり、市場を理解するために制作前に調査・分析をおこなってから着手するケースがあります。

作らせていただくホームページが「言いたい事を発信するだけのコンテンツ」「デザイナーの主観によるデザイン」ではなく、「ユーザーの知りたいに答えるためのコンテンツ」「ユーザーに伝わるデザイン」となるよう、事前調査・分析を通して市場理解を深めることに努めています。

今回はその事前調査・分析の中のひとつ、SEO施策でも重要になる「キーワード調査・分析」について簡単にご紹介させていただきます。

ホームページ制作前の事前分析とは?

ホームページ制作をおこなう際に、少しお時間をいただき事前調査・分析をおこなうケースがあります。
ここでは、どんな調査・分析を行っているのか簡単にご説明させていただきます。

3C分析で市場を理解する

事前調査・分析の目的は理解を深めることにあります。最もよく行う調査・分析は「自社」「競合他社」「顧客」のいわゆる3C分析となります。

また、サイトリニューアルをおこなわせていただく場合、現状のアクセス状況の分析などもおこないます。

その他、サイト制作の規模やリリース後のWebマーケティング支援の有無などによって、STP分析やカスタマージャーにマップの作成などをおこなうケースもあります。

キーワード分析で検索ニーズを理解する

フレームワークを活用した分析のほか、Web独自の調査・分析として「キーワード分析」や「口コミ分析」などがあり、今回ご紹介する「キーワード分析」では検索ニーズの把握をおこないます。

キーワード分析をおこなうことで、検索するキーワードごとに「何を求めているのか」「何を知りたいのか」を明確にし制作工程に活かします。

また、リリース後のSEO施策におけるターゲットキーワードの選定やランディングページの最適化、サイトのUX/UI改善における訪問後の回遊性の向上や必要コンテンツの洗い出しにも役立っています。

ニーズを理解するためのキーワード分析

キーワード分析とは?

当社が行っているキーワード分析の流れは以下となります。

1.関連キーワードを収集する

制作するホームページに関係する検索キーワードのパターンを収集し、リスト化します。

2.関連キーワードで検索をする

リスト化したキーワードパターンをひとつづつ、実際に検索をおこない結果一覧を確認します。

3.検索結果一覧の内容でキーワードを分類する

検索結果の一覧から、お問い合わせにつながるかどうかなど、目的が達成できるキーワードかどうか、いくつかの段階にわけて分類します。

キーワード分析って必要?

当社ではとても重要と考えています。キーワード分析を行った結果、想定していなかった検索ニーズが分かることもよくあります。

また、SEO施策により訪問数が増加しているにもかかわらずお問い合わせ数が伸びないなどのミスマッチを防ぐためにも検索ニーズの把握はとても大切だと考えています。

検索キーワードをお問い合わせの確度の段階で分類する

当社では、関連キーワードをひとつひとつ実際に検索し、その結果からキーワードに込められた意図を考察しています。

実際に検索をおこないその結果を見てグルーピングしていくと、お問い合わせに近いも、すこし距離のあるもの、お問い合わせまで遠いものなど、確度が違っているのが分かります。

また、お問い合わせには繋がることのないキーワードも知ることが出来ます。

当社では以下のようなシートにまとめ、検索キーワードの内容・カテゴリー・確度が分かるようにしています。

検索キーワードを確度の段階で分類する

確度の段階とは?

サンプルとして「テレビ」の関連キーワードでご説明させていただきます。

「テレビ」の関連キーワードというのは「テレビ 〇〇」で検索されるキーワードの事を指し、例えば「テレビ おすすめ」や「テレビ 価格」などがあります。

各キーワード毎の検索結果一覧

「テレビ」で検索すると、テレビ番組・テレビ欄・テレビのネットショップ一覧など様々なページが出てきます。

「テレビとは」で検索すると、Wikipediaや辞書が上位に表示されます。

「テレビ おすすめ」で検索すると、価格コムやネットショップのおすすめのテレビ一覧ページが表示されます。

「テレビ 価格」で検索すると、価格コムやネットショップの商品比較や安い順の商品一覧が表示されます。

「テレビ 27インチ」で検索すると、価格コムやネットショップの27インチテレビの一覧が表示されます。

確度の高いキーワードとは

上記より、「テレビ 27インチ」で検索される方は27インチテレビの購入を検討している可能性が高く、購入確度が高いと言えます。

一方で「テレビとは」で検索するユーザーは購入を検討しているわけではないため、購入確度は低いと言えます。

また、「テレビ おすすめ」で検索するユーザーは情報収集段階であり、即購入というより情報を持ち帰り検討した後、「テレビ 27インチ」など購入確度の高いキーワードで検索される可能性があり、検索時点では購入までの確度は少し遠いと考えられます。

このように、「テレビ」に掛け合わせられるキーワードによって、お問い合わせまでの確度が異なります。

キーワード分析は大変

実際にキーワード分析をおこなう場合に調べるパターン数は300程度から多いものだと数千パターンになることもあります。
※数千パターンだと2か月以上かかるため、パターン数が多く、すべてのパターンの調査をご要望の場合は別途費用のご相談をさせていただいております

キーワードの分類作業は実際に検索をおこない一覧を確認した上で分類していくため、1キーワードの作業時間が1分だったとしても、300語で5時間、500語で8時間20分、1000語で16時間40分、ただひたすら同じ作業を繰り返していかなければなりません。

検索キーワードの分類作業はただひたすら根気よく地道に進めていかなければならず、作業はとても大変です。

キーワード分析した上でご提案をおこなう

ご提案段階で可視化します

ご提案をおこなう場合は可視化して下記のような図にしてご説明をおこないます。

上記の図はリニューアルの事前調査として、最もよく使われていたキーワードの関連キーワード群を分析した結果、どれも購入確度が低く、SEOで集客が成功してもお問い合わせには繋がらない。ということが分かったときの資料となります。

キーワード分析は制作段階でとても役に立つ

キーワード分析から得た情報をもとに、制作するホームページのディレクトリ構造や、作成するページの文章作成をおこなっています。これらはSEOをおこなう場合にとても重要な箇所となります

また、当社ではブログ機能を作成させていただいた場合、ご希望があればこのキーワード分析資料をもとに、ブログタイトル案なども合わせて納品させていただいております。

ユーザーが求めている内容に合わせてSEOをおこなう

SEOのためにコラムやブログを書く場合、ユーザーが求めている情報に対してのアンサーページを書くことがSEOとして効果的です。

確度の高い検索キーワードはサービスページにSEOを施し、確度の低い検索キーワードや購入まで距離のある検索キーワードはブログやコラムで発信し検索の上位表示を狙うなど、SEOの取り組み方も明確になります。

まとめ

キーワード調査・分析で検索ユーザーの意図や得たい情報を知ることが出来ます。

それらは制作時に訴求内容を明確にする・ターゲットのニーズに合ったページを用意する・購入確度の高いキーワードを意識した制作をおこなうなど、ホームページ制作の様々なところで役立ちますが、リリース後のSEO施策においても重宝します。

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