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「家探し」のSEO・検索キーワード分析(1)手順について

不動産事業(家を買う)×WEBマーケティング

検索キーワードにはユーザーが欲している情報・抱えている課題・解決したい事象・解消したい不安などのニーズが含まれています。

今回は家探しの検索キーワードを分析するにあたり、分析の手順を簡単にご紹介させていただきます。

検索キーワード分析を実施する意味

検索キーワードごとに異なるニーズと反響確度

検索キーワードを分析し、その内容を把握することでユーザーがどのような知識や情報や回答を欲しているのかを知ることが出来ます。

たとえば『マンション購入』が含まれる検索キーワードのバリエーションと、それぞれの検索ニーズや検索結果の表示ページには以下のようなものがあります。

検索キーワードニーズ表示されるページ
マンション購入購入可能なマンションを探すマンションの物件情報が検索できるページ
マンション購入 年収購入価格の目安や借り入れ可能額を知りたい年収別の参考価格コラム記事
マンション購入 30歳年齢が妥当かどうかを知りたい30代の購入体験やポイントについてのコラム記事
マンション購入 初期費用はじめにいくら支払うかを知りたい購入費用についてのコラム記事
マンション購入 月8万円月8万円の支払いは、いくらのマンションを買えるのか月8万円での購入を紹介するコラム記事
マンション購入 場所購入エリアの選び方を知りたい住みたい街ランキングなどのコラム記事
マンション購入 中古中古マンションを探す中古マンションの物件一覧ページ
マンション購入 中古 東京東京の中古マンションを探す東京の中古マンションの物件一覧ページ
マンション購入 東京東京のマンションを探す東京のマンションの物件一覧ページ
マンション購入 東京 相場東京のマンションの相場を知りたい市区別の価格相場一覧などのコラム記事

上記の場合、内見予約や資料請求などのお問い合わせを目的としたSEO対策を実施した場合、お問い合わせに繋がる可能性がある検索キーワードは『マンション購入』『マンション購入 中古』『マンション購入 中古 東京』『マンション購入 
東京』の4つしかありません。

『マンション購入 30歳』で上位に表示され訪問数が増えたとしても、比例するようにお問い合わせが増加するとは限りません。

一方で『マンション購入 中古 東京』で上位に表示され訪問数が増えた場合、これまでの経験から、お問い合わせも増加すると考えられます。

つまり、検索キーワードには、お問い合わせまでの距離が長い=反響確度の高いキーワードと、お問い合わせまでの距離が短い=反響確度の低いキーワードが存在します。

検索キーワードごとの反響確度(お問い合わせされやすさ)

反響確度の違いは、ユーザーの知識量が関係しています。

住宅ローンの借入可能額、無理のない月々の支払い額、はじめに用意しておく頭金や初期費用の金額、安心して暮らせる住環境や購入の流れについてなど、失敗しないために知っておくべきことが沢山あります。

家の購入は多くの場合知識がない状態からスタートするため、家を探す前に情報収集からはじめます。

これらの情報収集段階でページに訪問したとしても、その流れで物件探しをおこない、その流れで内見希望の反響をいれるケースはとても希少です。

多くの場合、得た知識をもとに「中古マンション 杉並区 2LDK」や「八王子市 中古戸建 5000万円」などの検索をあらたにおこないます。

情報収集や物件探しの顧客行動については以下で詳しくご紹介しています
https://umber-jp.com/web-mktg-realestate/three_desired_conditions/

検索キーワード分析をおこなうことで、反響獲得につながるSEO対策の対象キーワードを明確にしたり、課題解決や知識獲得につながるコラム記事の制作に役立てることが出来ます。

検索キーワード分析の流れ

(1)分析する検索キーワードのリストをつくる

まずは分析する検索キーワードのリストを作成します。
関連キーワード・類似キーワードや複合キーワード・サジェストキーワードなどから、ユーザーが検索行動のなかで使用するであろうキーワードを出来る限り洗いだします。

ポイントはとにかく漏れのないよう、数を出すことです。
無料でも使用できるツールには以下のようなものがあります。

Google 広告​キーワード プランナー
https://business.google.com/jp/ad-tools/keyword-planner/
 
Keyword Tool(キーワードツール)
https://keywordtool.io/jp/google
 
ラッコキーワード
https://rakkokeyword.com/
 
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/

(2)検索キーワードで検索する

リストが出来たら、検索キーワードを分類していくのですが、検索キーワードのニーズは一語で大きく異なります。

たとえば『マンション購入 中古』だと中古マンションを探していますが、『マンション購入 中古 新築』になると、新築と中古のどっちがよいのか迷っている意味合いになります。

検索例(同じ目的)

マンション購入の関連キーワードの中で「住宅ローンの借り入れ可能額の目安を知りたいとき」に検索されるキーワードのバリエーションは以下のようなものがあります。

検索キーワード一覧上位2件のタイトル
マンション購入 ローン・マンション購入でローンはいくら借りられるのか年収から …
・マンションを購入するのにかかる費用はいくら?住宅ローンや諸 …
マンション購入 シミュレーション・支払額シミュレーション | SUUMO(スーモ)
・住宅ローン[シミュレーション・金利]
マンション購入 計算・支払額シミュレーション | SUUMO(スーモ)
・住宅ローン[シミュレーション・金利]
マンション購入 銀行・マンション購入で融資を受ける前に知っておきたい「住宅ローン …
・マンション購入でローンはいくら借りられるのか年収から …
マンション購入 融資・マンション購入でローンはいくら借りられるのか年収から …
・マンション購入で融資を受ける前に知っておきたい「住宅ローン …
マンション購入 年収300万・年収300万円でどんな中古マンションを買える? 住宅ローン …
・年収300万円で住宅ローンはどのくらい借りられる?
マンション購入 手取り・手取り20万円だとどんな中古マンションを買える? 住宅ローン …
・どのくらいの年収があればマンションを購入できる?収支の …
マンション購入 いくら・マンション購入で知っておきたい年収別の価格や予算の出し方
・マンションを購入すると毎月かかる費用はいくら? 入居後の …
マンション購入 目安・マンション購入で知っておきたい年収別の価格や予算の出し方
・今の年収でいくらのマンションが買える? 購入価格や住宅 …
マンション購入 身の丈・マンション購入に必要な年収と気をつけたい項目とは?
・マンション購入で身の丈にあった予算はどうやって決めるべき? …

検索例(ニーズがわかりにくい)

検索キーワードだけでは判断が難しいものは他にも以下のようなものがあります。

『マンション購入 連名』『マンション購入 在籍確認』『マンション購入 離婚』『マンション購入 保険』『マンション購入 その後』

このように、検索キーワードによっては、検索結果一覧が読めない、もしくは想像と異なる場合があります。

そのため、正確なニーズの把握のためには、手間ですが実際に検索をおこなうことが重要です。

(3)カテゴリーごとに分類する

検索でニーズを把握したら、検索キーワードをニーズごとに分類していきます。

先ほど表を作成した「住宅ローンの借り入れ可能額の目安を知りたいときに検索」されるキーワードのバリエーションを分類すると以下のような形になります。

「マンション購入 ローン」だと、ローンでいくら借りられるのか知りたいという考えに対し、「マンション購入 ローン 何年」だと何年まで組めるのか。何年で組むのがベストなのか。などのニーズも入ってくるため、「マンション購入 ローン」と「マンション購入 ローン 何年」は別のカテゴリーに分類しています。

(4)お問い合わせの距離ごとに並べ替える

ニーズごとにリストにした検索キーワードの分類が完了したら、最後にお問い合わせまでの距離(確度)ごとにわけていきます。

たとえば、当社で過去におこなった検索キーワード分析の中で、マンション関連の検索キーワードの分類に関しては上記のような形となりました。
キーワード数は934語となっています。

まとめ

当社では、このような手順で検索キーワードを分類しています。
ひとつひとつ検索をおこなうため、膨大な時間がかかってしまう場合もありますが、担当者がおこなうことで、知識として身に着けることが出来るメリットもあります。

この知識は、SEO対策をおこなうとき。WEBページを作成するとき。メルマガを配信するときなど、さまざまな取り組み時の根幹として活かされるため、当社では時間と労力をかける価値はあると考えています。

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